名言・格言・言葉の宝石箱

昨日を越え、明日を掴み、今日を生きるあなたへ

ムロツヨシの言葉・名言集

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ムロツヨシの言葉・名言集

 


僕は自分に蓋をしているので、ほんとの自分がわからないんです。喜劇役者という表現者の欲として自分をつくり出す。それで自分を保っているのかなぁと思いますね。


数学的帰納法が僕の考え方の基本です。これは最初に命題を立て、それが全ての条件において正しいことを証明する手法。これにのっとることで、シンプルに自分のやるべきことが見えてくるんです。


お金を貸して、その人が逃げたとして、それを笑えなかったら、憎んだりしたら、悪いのは僕なんです。貸したのは自分なんだから。絶対に人を恨みたくないんですよね。


目標は、いくつかあるんです。みなさんが持ってるイメージ通りのことをずっとやっていきたいというのと、みなさんが持っているイメージを裏切る何かを出していきたいなというのと。たまたまひとつの仕事がうまくいったからって、決して長続きしない世界であることは、イヤというほど思い知らされました。お芝居に対しての考え方をいくつか持っていないと。どんな仕事も山に例えられますが、いろんな筋道の考え方を作って上っていかないといけない。“この道を知っているから”って、その山を知っているような気になりますが、まだまだ知らない道はたくさんあるわけです。一度わざと下ったり、あるいは下らざるを得なかったり。そういう意味では、僕は20代のころから今まで、準備する時間はあり過ぎるほどあったので。


本番のときにしっかり落とし込めると、やりがいを感じます。もちろん、本番のあと“ああすればよかった”、“こうすればよかった”っていうのは、絶対あるんですけどね。でも、本番は基本1回ですし。2回3回あっても、そのときやらなかったことは自分でジャッジしているわけで。もしくは、勇気がなくてできなかったわけですから。それはもう観ていただいたみなさんに、けなしていただくしかないと思うんです。


たくさんの作品に触れて、試行錯誤を繰り返して、いろんな道を切り拓いて、役者という山を登り続けていきたいんです。


友達がいなければ、その存在に助けられてこなければ、僕は家族のことを笑い話にできなかった。裏切られても笑える人が、僕にとっての友人なんですよ。


ちょうど役者として形になってきた頃、自分の記憶を整理してみたくなったんです。それまで自分のことを語るということを僕はしてきていなかったから。でもやっぱり自分そのままだと書きにくかったので、「数」と、いう子を主人公にし、彼を通して私小説のように書きました。

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