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老いながら生きる（曽野綾子名言集）

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老いながら生きる（曽野綾子名言集）

Photo: undefined by Agustin Rafael Reyes

老いながら生きる

高齢である、ということは、
若年である、というのと同じ
ひとつの状態を示すに過ぎな
い。それは悪でもなく善でも
ない。資格でもなく、功績
でもない。

 

出典「狸の幸福」

 

 

年を取ると使用年限は大体
見当がつくから、完全でなく
ても、どうにか死ぬまで保て
ばいい、と気楽に思えるので
ある。

 

出典「自分の顔、相手の顔」

 

 

元気な老人は、病気の老人
を支えればいいのだ。
もっとも時には役に立たない
こともあるだろうが･･･
役に立たない人間は若者に
だっているのである。

 

出典「至福の境地」

 

 

なぜ万物は老い、死ぬのに
朝も風も永遠に新鮮なのか。

 

出典「時の止まった赤ん坊」

 

 

老年になったら、極端な話、
いつ死んでもいいんですよ。
死んでもいいなら、冒険すれ
ばいい。だから冒険は、老年
のためのものである。
若者のときに冒険をする人は
選ばれた人ですけれど、老年
はほとんどの人が冒険して
いいんです。

 

出典「人は皆「愛」を語る」

 

老人といえども、強く生きな
ければならない。
歯を食いしばっても、自分の
ことは自分ですることが原則
である。
それは別に特に虐待されて
いることでもなければ、惨め
なことでもない。それは人間
誰にも与えられた共通の運命
である。
自分で自分のことをするよう
にしなさい、というのは、
当然すぎるくらい当然のこと
であろう。

出典「狸の幸福」

 

罰を受ける理由はないのに
「老・病・死」を苦しまねば
ならぬ時に、人間は初めて
この地球を全体として眺め
ることができるようになる。

出典「辛うじて「私」である日々」

 

人間は死ぬまでにいくら年を
取っていても、
死の前日でも、
いつでも生き直すことが
できる。

出典「心に迫るパウロの言葉」

 

健康は傍迷惑でないという点
ですばらしいものだ。
しかし出来れば片手間でそれ
ができたらもっと粋なので
ある。

出典「至福の境地」

 

言い訳をするわけではないが
私は自分のを含めて誕生日
だの命日だのに実に関心が
ない。
その人の生きていたこと、
亡くなったこと、
言ったこと、
嬉しかったこと、
憎らしかったこと、
すべて大切に記憶しているが
それが何年の何月何日だった
かなんて、どうでもいいこと
だ、という感じが抜けないの
である。

出典「自分の顔、相手の顔」

ひとりで生きる
人生の後半を生きる
別離を生きる
減らして生きる
定年後を生きる
病気と生きる
晩年を生きる
運命を生きる

⇒曽野綾子名言集を読む

 

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