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人生の後半を生きる(曽野綾子名言集)

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人生の後半を生きる(曽野綾子名言集)

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人生の後半を生きる

 

 

私は自分の若さに対する執着
をあまり感じたことがない。
若さは、未熟で、なんとなく
恥ずかしかった。
滑稽でもあった。

出典「完本 戒老録」


 

もし時間が早く経たないと
いう感じになるときがある
としたら、それは多分不幸
な時なのだ、と。

出典「社長の顔が見たい」

 

私も昔は、人並みに家や
自分の血のようなものが
続くことのほうが安定して
いるような気がしていた。
しかし次第に、そんなことは
小さな小さな問題だ、と思え
るようになった。
それより、一人の人が生きて
いる限り、どれほど自分の
希望する人生を送れるかが
重要だと思えて来たからで
ある。

出典「悲しくて明るい場所」


 

私たちは、私たちが立って
いる現在の地点と時点を愛し
それをいとおしみ、それを
貴重に思って生きる他は
ないのである。

出典「完本 戒老録」


 

 

人生の半分を生きて、
これから後半にさしかかる
と思うと、好きでないことに
もう関わっていたくない、
とつくづく思う。

それは善悪とも道徳とも、
全く別の思いであった。
一分でも一時間でも、きれい
なこと、感動できること、
尊敬と驚きを持って見られる
こと、そして何より好きなこ
に関わっていたい。

人を恐れたり、醜いと感じた
り、時には蔑みたくなるよう
な思いで自分の人生を使いた
くはない。

この風の中にいるように、
いつも素直に、しなやかに、
時間の経過の中に、深く恨む
ことなく生きていきたい。

 

出典「燃えさかる薪」


 

子供のときに大人になる準備
をするように、老人になる
ために人間はもしかすると
中年から多少学ばねばならな
いのではないか。
もっとも、準備したからと
いって、決して
「備えあれば
憂いなし」
ということには
ならない。

出典「完本 戒老録」

  

 

私たちは決して若くは
ございません。

けれど知力も経済力も多少
若いときよりは恵まれ、
ことに当たって、あまり
驚いたりすることもござい
ませんし、気働きも最高
に備わっている状態で、
改めて、女の人生を生き
尽くすことができそうに
思うのでございます。

 

出典「遠ざかる足音」


 

六十になっても、八十に
なっても、その年の人らしい
人間のおもしろさが出せなけ
れば、その人はただ古びて
いっているだけということ
になる。
中年になり次いで老年に
なる技術というものは、
考えてみるとなかなか味の
あるものらしい。

出典「至福の境地」

ひとりで生きる
別離を生きる
減らして生きる
定年後を生きる
病気と生きる
老いながら生きる
晩年を生きる
運命を生きる

⇒曽野綾子名言集を読む

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