悪いとわかっていても、人間がどうしても捨てられないものに先入観がある。
上司という立場にいるのなら、任せる部分はきちんと部下に任せておいて、あとはうまくそれらを機能させるというやり方をとるべきだ。
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最終的にこうなってくれればいいという形を示し、その人にあったやりやすい方法を探す。方法論は何も一つだけではない。
現実的には無理だとわかっていようが、「うちは優勝を狙います。それだけの戦力はある」と外に対して言えるのが、真の指導者なのだ。
「まあ、しょうがない」と思うだけでは、しょうがないだけの選手で終わってしまう。
長いこと育成でやってる選手がいるから、そろそろ支配下にしようか、なんて気はまったくない。力があるからなんだ。
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プロは一生懸命やるのが仕事じゃない。結果を残すのが仕事。アマじゃないんだから。生活をかけてやってるんだ。
役割がはっきりしていれば、あとは全員で目標を目指して前進するだけだ。難しいことは何もないだろう。
信じて投げて打たれるのはいい。信じて投げて打たれたのなら、それは結果。一番いけないのは、やる前から打たれたらどうしようと考えること。
良い時も、悪い時も同じ態度で接してくれた人だけ信じられんだ、そういう人と一生つきあっていきたい。
私がチームに貢献したことは何か、と問われれば、選手に「俺たちもやればできるんだ」と実感させたことではないか。そういう意味で就任1年目のシーズンの取り組みには大きな意義があったと思っている。
時間の無駄、休みたいと思えばはっきり言えばいい。だけど篩にかけられるのはそういう選手。言われたことだけやっているのは楽。それはどんな世界でも同じで、一生懸命やっていますと力説してもやっているんだったら結果を出してもらわなくては困る。そこに気付いているのかな。
みんな、怒られながら、怒鳴られながら、褒められながら、分からない時は人に助けてもらいながら、その経験を積み重ねて今があるんでしょ。学校卒業したばかりの若者に、おれんところの会社の仕事をソツなくやれというのが無理。
志の低い人間は、それよりさらに低い実績しか挙げられない。
誰も予想しない事が起きるのが今の世の中。こんな事はありえない、あんな事は起きないなんて思っていても、実際に起きてしまうのだ。この不安定な世の中の状況からすると、いつ何があってもおかしくないと思う。だから不測の事態を想定して、準備しておく事が求められる。
組織の中にはいい思いをしている人とそうでない人が必ず混在している。ならば、職場に「居心地のよさ」を求めず、コツコツと自分の仕事に打ち込んでチャンスをつかむことに注力したほうがいい。運やチャンスをつかめる人ほど、このことをよく分かっている。
自分は頭を下げないと生活できないと思っているから、媚も売るし、喧嘩もできないんだ。人間、自分に自信があれば喧嘩もするのよ。
最も厄介なのは、言葉は悪いが、感覚や時の勢いだけで物事に取り組む人だ。そんな勢いは決して長続きしないことを覚えていてほしい。
本来なら味方であるはずのファンやメディア、場合によっては選手をはじめ、身内からも嫌われるのが監督という仕事なのだと思う。しかし嫌われるのをためらっていたら本当に強いチームは作れない。本当に強い選手は育たない。ひいてはファンの皆さんが喜ぶ勝利も得られないのではないか。
選手は、それぞれ長所があるし、いいものを持っている。そんないいところがあるのに、何で自分のよさに気づいてくれないんだろう。何でどんどん状態が悪くなっていくんだろう。つまり、自分を知らないからそうなってしまう。自分を見失うのは、精神的に余裕がないからだ。
プロの世界に「ここまでやればいい」という終着点はないんです。だからこそ全員に期待をかけ、全員にさらなるレベルアップを求めます。実際、期待されれば人は変わる。
野球がうまくなるヒントは、なんぼでもその辺に落ちている。
働き場を与えれば、人は動く。
欠点を直すこと、それはよい部分が失われることでもある。