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頼めてん人は一旦のつらき 事など有とも、恨みを先立て ずして

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頼めてん人は一旦のつらき 事など有とも、恨みを先立て ずして

頼めてん人は、一旦のつらき
事など有とも、恨みを先立て
ずして、其計をめぐらすべし

出典『十訓抄』

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【意味】

頼りにしていた人に、自分の意を汲んで
もらえなくても恨みに思わず、冷静に
判断して対処すべきである。

当てが外れたと、感情的に恨みを募らせ
たりしてはいけない。

【感想】

他力本願で生きると恨みの対象が
増えてしまう。

甘えの正体というのは、相手への
期待と依存。

その先にあるのは失望と落胆。
さらには恨み。

何もいいことはない。

自分ではない、別の価値観で生きる
他人に対し、自分が気に入るような
結果を常に期待すること自体が病的
である。

なのに、そのことに気づくどころか
なぜにあの人は自分の期待を裏切る
のかとさらに恨みを募らす。

始末に負えないことこの上ない。

お金を貸してといって断られ、
腹いせに家にらくがきをしてしまう
ようなことはそもそもおかしい。

絶対借りられるという傲慢な予想が
あればこそ、そんなことになる。

お金を貸して欲しいけれども、
断られるのが普通だなと前もって
心構えがあれば、たとえ断られたと
しても、相手を憎むまでにはいかない。

期待しすぎない、依存しすぎない、
断るのが当然、断られて当然。

そのぐらいの、いい意味での諦めが
穏やかな日々を送るためには必要
なことなのだ。

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