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志賀直哉の名言(元気が出る)

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志賀直哉の名言(元気が出る)
過去は過去として
葬らしめよ

志賀直哉(しがなおや)
出典『暗夜行路』

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【意味】

過ぎ去ってしまったものは
どうしようもない。

重要なのは、過去にとらわれず
思いを新たに良い運命を切り開いて
いくものだ。

【感想】

どうしようもないのに考えて
しまうのが人間というものだ。

あの時、そのとき、なぜにどうして
といつまでも自分を責め続ける。

まだ来ない未来への希望より、
すでに体験した膨大な過去のほうが
心を占領するのは、考えてみれば
当然のことなのかもしれない。

でも、だからこそきっと過去は
足でまといになり先へ進もうとする
両手両足を羽交い締めにするので
適当なところで見切り発車しなくて
はいけないのだろう。

お風呂場でくも膜下で倒れ亡く
なった家族を思い出すから、それ
以降風呂場に行くことさえできな
くなったというのでは、生活に
支障をきたす。

人が亡くなっていない場所は
極端な話この世にはもう存在しない
といってもいいぐらいなのだから、
過去に囚われすぎて生きるシーン
を狭めてしまうのは不自由だ。

かといって事故物件に迷わず入居
しなさいと言っているのでは決して
ない。

取り返しのつかないことに縛られ
ても、今を生きて新しい未来を
前向きに生きていくにしても
流れる時間は一緒なのだから、
変えられる未来のために尽力した
ほうがよほど重要と思う。

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