人間は決して、孤立して生きられるようには、作られていない。
人の生涯は、ときに小説に似ている。主題がある。
人間のいのちなんざ、使うときに使わねば意味がない。
人間には志というものがある。この志の味が人生の味だ。
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勇気と決断と、行動力さえもちあわせておれば、あとのことは天に任せればよい。
自分というものに学校というものは一切存在理由がなかった。自分にとって、図書館と古本屋さんさえあれば、それで十分であった。
男が自分の技量に自信をもったときの美しさというものは格別なものだが、自らの位階に自信をもった場合は、鼻持ちならなくなる。
われわれは人間の集団を生物の次元で考えねばならない時代にきている。
人の諸々の愚の第一は、他人に完全を求めるということだ。
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人間、ひたすらに頼まれるほど心の弱まることはない。
人間にとって、その人生は作品である。
男というものは思慮きわまれば、常識、情勢をもって判断すべきではない。男たる者の道をもって判断すべきだ。
鋭さを面にあらわして歩いているような男は才物であっても第二流だ。第一流の人物というのは、少々、馬鹿にみえている。
小説というものは、迷っている人間が書いて、迷っている人間に読んでもらうものなのです。
妻が陽気でなければ、夫は十分な働きはできませぬ。夫に小言をいうときでも、陰気な口からいえば、夫はもう心が萎え、男としての気おいこみをうしないます。同じ小言でも陽気な心でいえば、夫の心がかえって鼓舞されるのです。陽気になる秘訣は、あすはきっと良くなる、と思いこんで暮らすことです。
人間は、鎖の一環ですね。はるかな過去から未来にのびてゆく鎖の。
人間の泣くこと笑うことは、いまもむかしも変わらない。
何事か成し遂げるのは、才能ではなく性格である。
君たちはつねに晴れあがった空のように、たかだかとした心を持たねばならない。同時に、ずっしりとたくましい足どりで、大地をふみしめつつ歩かねばならない。
古今、物事を革新する者は多くはその道の素人である。