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岡本かの子の名言(元気が出る)

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岡本かの子の名言(元気が出る)

人生は悟るのが目的ではない
です。生きるのです。

人間は動物ですから。

岡本かの子(おかもとかのこ)
出典『母子叙情』

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【意味】

人生とは生きること、
一生懸命生きるのだ。

一生の間には喜びや悲しみ、
希望や失意、尊敬や嫉妬、
いろいろなことを経験する。

きれいごとではなく、
もがきながら味わって生きよう。

【感想】

決して人生は素晴らしいから
楽しいから、だから生きよう
とは一言も言っていない。

人生は苦しい。
辛いし感情の妖怪がうようよ
していて生き難くもある。

それでもなお、生きることは
放棄してはならないと、そう
うたっているのだ。

人生がこれほどまでに
生きなくてはいけない代物だと
言われ続ける理由はどこにある
のかとふと考えてみる。

人の数だけその答えは出ると
思うが、私が考える答えとしては
「生きていることだけが
否定しようのない現実だから」

としか言い様がない。

生きていないのに、生まれていない
のに「生きることはできない」。

これ以上の答えがあるだろうかと
そう思ってしまう。

 

実際、自分の身近な人を亡くし、
その人が骨どころか、灰になって
出てきたときに、自分の鼻息ひとつ
咳ひとつ、くしゃみひとつで飛んで
いってしまうほどの存在になった
のを目撃したときに、生きる、
生きているということがどういう
ことなのかを、人は初めて知る
のかもしれない。

骨壷に収まってしまう人生を
出し惜しみしても仕方ない。

最後はみな体一つどころか、
体のいくつかは誰かの鼻息で
紛失してしまうほどにしか残され
ないのだから、思う存分生きる
ことに、なにをためらうことが
あるだろう。

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