クリス・エバート

If you can react the same way to winning and
losing,that’s a big accomplishment.

プロフィールを読む

●感想●

子供じみた言い方かもしれないが、
「悔しい気持ちになる」から負けたく
なかったり、

「誇らしい気持ちになる」から勝ち
たくなるということは、正直あるの
じゃないか。

というかあまり正直に認めたくない
ことかもしれないけれど、ひとこと
「いい気分になる」から負けるより
勝ちたいと思うのだろうなと思う。

お世話になった人々への恩返しや、
子供の頃からの夢だったという言葉
に嘘はないだろうけれど、それだけ
だとまだ核へ届いてないような気が
する。

もっと踏み込めば、自分が勝利する
ことで地位や名誉や名声が手に入る
から嬉しいのだろうと思うし、それ
を手伝ってくれたのだから、周囲の
人への感謝の気持ちもあるし、恩返
しという気持ちにもなる、という
順番である。

誰かに恩返ししたい為にスポーツで
闘い表彰台に登りたいと思うのは、
首をかしげてしまう。

動機は自身にあるもので、それを
叶えるために支えになったり協力し
てくれた人々へ感謝の想いが出てく
るから、勝利したい気持ちに拍車が
かかるということなんだと思う。

たとえば小学生が警察官に将来なる
のが夢だとして、それが親戚の伯父
さんにお世話になったので警察官に
なりたいということではないはず。

警察官になりたいと思ったのはあく
までも自分個人の願望で、それによ
り悪い人間を捕まえることでお世話
になった人々へ恩返ししたい、
というのが自然な順序だと思う。

だいぶ話がそれてしまったので最初
の例え話に戻ると、つまりこういう
ことがいえる。

負けても少しも惨めな気持ちになら
ず、勝利しても少しも得意な気持ち
にならず平常心でいられるなら、
それは勝敗を超えたところで人間と
しての大勝利ではないかという、
少し飛躍した解釈である。

負けることが恥でも失敗でもなかっ
たなら勝ち負けという数字上の結果
が出たところで痛くも痒くもない。

勝っても少しも嬉しい気持ちになら
ず全く誇らしい気持ちにならないの
だとしたら、なぜに勝つことにこだ
わり続けることがあるだろう。

 

勝っておごらず負けて腐らずの精神
で勝負できるなら、それはスポーツ
以外の世界でも十分に通じる人とし
てのすがすがしさを身に付けること
ができそうだ。

ｂｙ　ザーゼン

↑　Amazonで探す関連作品

⇒「前向きに生きる」英語の名言集を読む