いろいろ考えられる選択肢の中から、「この一手」を選ぶのは自分しかいないわけです。
ただ一局一局を大切にそこにだけ集中して指してきた。
勝敗を決定するのは“ただの一手”であったりする。絶妙の一手。あるいは絶妙に見えて最悪の一手。
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私は才能は一瞬のひらめきだと思っていた。しかし今は10年とか20年30年を同じ姿勢で同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。
守ろう、守ろうとすると後ろ向きになる。守りたければ攻めなければいけない。
勝ち負けには、もちろんこだわるんですが、大切なのは過程です。結果だけなら、ジャンケンでいい。
強さを手に入れるまでには、いい負けを重ねていく必要がある。
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もうこれ以上はやれないというところまでやれば、本番ではいい意味で開き直れる。
いかにして早く気持ちを切り替えるか、それが大事。終わったら、次の対局や次の目標、あるいは次の課題について考える。
誰でも最初は 真似から始める。 しかし、丸暗記しようと するのではなく どうしてその人が その航路をたどったのか どういう過程で そこにたどり着いたのか その過程を 理解することが大切。
勝負に一番影響するのは 「怒」の感情だ。
「まだその時期じゃない」 「環境が整っていない」 とリスクばかり強調する人がいるが 環境が整っていないことは、 逆説的に言えば、 非常にいい環境だと言える。 リスクの大きさは その価値を表しているのだと思えば、 それだけやりがいが大きい。
毎回石橋を叩いていたら勢いも流れも絶対つかめない。
一番いいと思えるものを簡単に単純に考えることができれば逆境からの突破口を見出せる。
プレッシャーはその人の持っている器に対してかかるものだ。器が大きければプレッシャーを感じることがないはずだと自分に言い聞かせています。
才能とは10年、20年と同じ姿勢で同じ情熱を傾けられる力のこと。
最善手を選ぶというのは、裏を返せば、数ある選択肢の中からそれ以外を捨てるということですから、知識や情報が増えれば、それだけ選択肢が増えて見切りは難しくなるのです。また、知らないことに対する恐怖や不安も大きくなります。見切りの技術や、恐怖や不安に打ち克つ精神力も同時に鍛えて、初めて知識や情報は自分の財産になるのです。
将棋にかぎらず大局観というのは、正しい判断をするうえで大変重要だと私は思います。木を見て森を見ずではありませんが、仕事で難しい決断を迫られたら、そのことだけを考えるのではなく、一歩引いて、いまという時代の流れの中でその課題を考えてみると、案外答えが見つかりやすくなるのではないでしょうか。
時間制限があるからこそ目標に向かって集中できる。
何事であれ、最終的には自分で考える覚悟がないと、情報の山に埋もれるだけである。