フランツ・グリルパルツァー

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 【感想】

シンプルなだけに解釈がいかように
もできる。

この名言の最大のキーワードは

「もちろん」

この一言。

これがこの名言の最大の見せ場。
解釈の可能性を最大限に引き上げて
いる部分かと。

「生きることが人生の最高目標
である」

だけでは名言として残ることは
できなかったものも、
「もちろん」の一言が入った
ことでこの世のままならぬものを
前面に引き出すことができる。

わかっているよ、そりゃそう、

人生の目標は生きることそのもの
に決まっている、わかっているよ
でもね、でも、男には、女には
時には、その目標さえくつがえす
ほどのことが人の心には起こるの
だよ。

人はパンのみに生きるにあらず、

という言葉がふと思い浮かぶ。

生きることはもちろん大事。
全てのことは「生きんがために」
行われる雑事であると言い切って
もいい。

ときに、そうとわかってはいても
「生きることを」放棄してまで守り
たい、守り抜きたいものが出てくる
こともある。

そんな解釈をしたかな。

ｂｙ　ザーゼン

 

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