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芥川龍之介の名言(苦難を乗り越える)

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芥川龍之介の名言(苦難を乗り越える)

人生の競技場に踏みとどまり
たいと思ふものは、創痍を
恐れずに闘はなければならぬ

芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)
出典『侏儒の言葉』

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【意味】

私たちは人生と闘いながら生きて
いる。

傷つくことを恐れては闘うことは
できない。つまり生きていくことは
できない。

生きていくのは厳しいことなのだ。

【感想】

隣人の騒音がひどくて眠れない
と妻が言ったとき、その夫がなす
べきことはいろいろある。

直接、子供が早く眠るので遅い
時間のドンチャン騒ぎはやめて
もらえないかというのも手段と
してあるだろう。

しかしこの現代社会において、
隣人に静かにしてくださいと
伝えるということは、恐ろしい
ことに命の危機の確率を高める
ことになるのだから穏やかでは
ない。

だからといって、このまま騒音に
黙って耐えていたら家族が不眠で
ノイローゼになる可能性もある。

ならば勇気をもって隣人のドアを
叩くしかない。日常での闘いの場面
のひとつだ。

満員の通勤電車の中でどうしても
座りたい場合、やはり限られたイス
をめぐっての闘いは日々繰り広げ
られている。

闘いというのは何もヤリや刀を
振り回すだけが闘いというものでは
なく、ときに道ですれ違う隣近所
の人への笑顔やお世辞、必要な嘘
などの中にも隠れている。

生きるとはかくも複雑なのかと
思うほどに、そこかしこで静かに
闘いの火蓋は切られている。

闘いは仕掛けるばかりじゃなく、
仕掛けられる場合のほうが多い
から回避するのも難しい。

いっそのこと今日はどんな闘いが
待ち受けているかと鷹揚に考え
構えているぐらいの感覚でいた方が
心穏やかに生きられるかもである。

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