
人の情の感ずること、
恋にまさるはなし。
恋にまさるはなし。
本居宣長(もといのりなが)
出典『源氏物語玉の小櫛』
【意味】
人の心に感じることで、恋心より
強い想いはない。人を想い焦がれる
心情はとても強いもの。恋する気持
ちは時には、想像以上のことをさせ
てしまう原動力になる。
【感想】
しかしだからこそ恋はおそろしい
ものでもある。
原動力として強い感情であれば
あるほど、それがコントロール
できなくなったときの反動という
ものは大きい。
ときに人はその感情が相手に
受け入れられないと、極端な行動
に走ってしまう。
ストーカーと片思いというものは
切っても切り離せない関係にある
けれども、それを犯罪にまで引き
ずらないようにするには、相手の
幸福を願うという高みにまで恋を
昇華させなくてはいけない。
しかし、恋がそこまでいくこと
は希である。