晩年を生きる(曽野綾子名言集)

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Photo: undefined by Mirai Takahashi

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晩年を生きる

 

私は死を思わぬ日は一日も
ないが、過去の話ばかりする
ようなことはまったくない。
私はまだ、今日と未来の
真っ只中にいる。しかし
揺るぎなく晩年である。
出典「完本 戒老録」

 

もういつ死んでもいい、
と言っている人ほど、再起
不能の病名を告げられると
がっくりするというから、
私はそういう強がりだけは
言わないようにしている
出典「晩年の美学を求めて」

 

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晩年も感謝して明るく
生きることである。
いや、もっとはっきり言えば
心の中は不満だらけでも表向
きだけは明るく振る舞う義務
が晩年にはある。
心から相手を好きではなくて
も、愛しているのと同じ理性
的な行動を取ることだけが、
むしろ本当の愛なのだ、と
聖書が規定しているのと同じ
である。
長く生きた人々は、或いは
病気で苦労した人々は、
それぐらいの嘘がつけなく
てはならない。

出典「晩年の美学を求めて」


 

人間は最後まで不完全
である。
それでいいのだろう。
自分が完全だと思っている
人なんて、恐ろしくて付き
合う気にもならない。
しかし、自信がないままに
生涯を終わるということは
本当に自然である。私は
その人並みな自由を享受
して、感謝して死にたいの
である。

出典「完本 戒老録」


 

私はもう間もなく死んで
しまうのだからどうでも
いいけれど、生き延びる
ためには、皆が利己主義
ではやっていけない。
人を疑っても、利己主義
にはなってはいけない、
ということになる。

出典「流行としての世紀末」


 

地球上の人間の数だけ、
そこには、
思い残した死がある。

出典「地を潤すもの」


 

一人の人間がその最期近くに
何を考えていたかを確かめて
何になるだろう。
誰もが、何かを思いつつ死ぬ
のだ。
思ったのは、何も彼一人では
ない。

出典「地を潤すもの」


 

人間同士は生きている時に
憎しみを持つことはあっても
死はすばらしい休戦だ。

出典「至福の境地」


 

私たちの未来は本当にすべて
において、一瞬先の保証も
ない。その中で、たった一つ
確実なことがある。
それが死なのである。
感動的なぐらい不思議なこと
だが、何一つ確実でないこの
世で、死ぬということだけが
確実である。

出典「夜明けの新聞の匂い」

 

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老年や致命的な病で死を視野
に入れねばならなくなった時
の人間には、一つの大きな
任務がある。
それは内心はどうあろうとも
できるだけ残された時間を
明るく過ごす、という使命で
ある。
その理由は簡単だ。第一には
周囲の人を不愉快にさせない
ためだし、第二には生き残る
人々に死や病気はそれほど
決定的な不幸ではない、
ということを身をもって証明
するためである。

出典「晩年の美学を求めて」


 

晩年の良さはむしろ、
もうどんなにひどい世の中に
なっても、それほど長く生き
ていなくて済む、ということ
なのだ。

出典「晩年の美学を求めて」


 

私が好きな言葉は「晩年」で
ある。
晩年は何歳でもあり得るし、
ある詩的な静けさと優雅さを
感じさせる。

出典「完本 戒老録」

ひとりで生きる
人生の後半を生きる
別離を生きる
減らして生きる
定年後を生きる
病気と生きる
老いながら生きる
運命を生きる

⇒曽野綾子名言集を読む

 

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