名言・格言・言葉の宝石箱

昨日を越え、明日を掴み、今日を生きるあなたへ

山本周五郎の名言集

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2015-05-28_171012


人間は調子のいいときは、
自分のことしか考えない
ものだ。
自分に不運がまわってきて、
人にも世間にも捨てられ、
その日その日の苦労をする
ようになると、はじめて他人
のことも考え、見るもの聞く
ものが身にしみるように
なる。


 

幸運を望む男よ、お前が
三つしか事を為さないのに
十の結果を望んでいる間は
幸運は来はしない。
幸運を望む男よ、お前が
二つ結果を得る為に、十の
事を為したら必ず、幸運は
来るぞ。


 

もくてきを定めて事を起こす
とき大切なことは、目的が
達せられるかという結果では
なく、目的を達成するために
努力する過程である。


 

幸不幸は現象であって
不動のものではない。


 

一足跳びにあがるより、
一歩ずつ登るほうが、途中
の草木や泉や、いろいろな
風物を見ることができるし、
それよりも、一歩、一歩を
たしかめてきたという自信
をつかむことのほうが強い
力になるものだ。


 

勤労の裏づけのない富は
人間を誤る。


 

どんなに重大だと思うことも
時が経ってみるとそれほど
ではなくなるものです。


 

人間というやつは、いま死ぬ
という土壇場にならないと、
気のつかないことがいろいろ
ある。


 

貧乏と、屈辱と、嘲笑と、
そして明日の望みのなくなった
ときこそ、はじめて我々は人生
に触れるのだ。


 

「絶望」は人間だけが持つ
ことのできる黄金である。
同じ意味で「酒」とよく
似ている。 

日本人は絶望を知らない。
絶望する前に、諦めて
しまう。


 

大切なのは身分の高下や貧富
の差ではない、人間と生まれ
てきて、生きたことが、自分
にとって無駄でなかった、
世の中のためにも少しは役立
ち、意義があった、そう自覚
して死ぬことができるかどう
かが問題だ。

水を流そうと思うなら
流そうと思う方を水の在る
場所より低く掘らねばなら
ぬ。「流れよ!」と言った
だけでは水は流れはしない。


 

人は誰でも、他人に理解され
ないものを持っている。
もっとはっきり云えば、人間
は決して他の人間に理解され
ることはないのだ。
親と子、良人と妻、どんなに
親しい友達にでも、人間は
つねに独りだ。

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