
苦痛を共にした家庭は、
安息の快楽を共にする
事が出来る。
安息の快楽を共にする
事が出来る。
伊藤左千夫(いとうさちお)
出典『胡頽子』
【意味】
家族で苦痛を乗り切ることは、
お互いの信頼関係をより強固な
ものにする。その関係があるから
こそ、安息をも共有することが
できるのだ。困難なことがあれば
あるほど結びつきも強くなる。
【感想】
何にでもメリハリというものは
大事である。
楽しいも嬉しいも幸せも、
対比する出来事がなければその
言葉そのものさえ存在しないも
のばかりだ。
苦あれば楽有り、楽あれば苦あり
という言葉があるけれど、実際は
苦がなければ楽なんてありえない
し、楽があるからこそ苦を感じる
ということ。
苦労を分かち合うことのない関係
は知人にはなっても、友人には
とてもなれそうにない。