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昨日を越え、明日を掴み、今日を生きるあなたへ

井上靖の名言(元気が出る)

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井上靖の名言(元気が出る)

人間というものは、生きて
いるということに多少の意義
がないと、生きて行けない
ものですよ

井上靖(いのうえやすし)
出典『傾ける海』

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【意味】

人は生きがいを見つけようと
努力している。

挫折も絶望もあるけれど、
必死にそこから這い上がろう
とする。

そういう時こそ生きる意義を
見つけられるのでは。

【感想】

仲の良い夫婦のいっぽうが
病に倒れ、寝たきり生活に
なってしまったとする。

夫婦を知っている友人知人たちは
大変なことになったわねと同情
し、奥さんも今さら別れることも
できないし気の毒だがずっと介護
生活に明け暮れなくてはならない
のかと、自らのささやかな幸福に
立ち返ってふと喜びを感じる。

しかし道端で介護して疲れて
いるはずの奥様とすれ違った
とき、驚きの表情を目にする。

以前より光り輝いて見える。

「大変ね、お体大丈夫?」と
聞いてみると驚く答えが返って
きた。

「今が一番幸せなんですよ」

夫婦は夫が元気なときは仕事で
ほとんど家を空け、真夜中に帰宅
して始発で会社へいくような生活
をしていたという。

それが今は、結婚してから一番
一緒にいられるし、何より夫が
いつも自分の名前を呼んでは
頼りにしてくれる。

それがなんとも嬉しく、生きがい
を感じているのだという。

幸せとは通り一辺倒で考えては
いけない。

 

なにをもってして幸せと感じるかは
他人にはわからないものがある。

だから簡単に人に同情してはいけ
ない。その人はあなたよりずっと
ずっと有意義に人生を味わい、
楽しんで幸福かもしれない。

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