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太宰治の言葉・名言

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太宰治の言葉・名言

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好きと口に出して言う事は、
恥ずかしい。
それは誰だって恥ずかしい。
けれども、
その恥ずかしさに眼を
つぶって、
怒濤に飛び込む思いで
愛の言葉を叫ぶところに、
愛の実態があるのだ。

「新ハムレット」


 

人間は不幸のどん底に
突き落とされ、ころげ廻り
ながらも、いつかしら
一縷の希望の糸を手さぐりで
探し当てているものだ。

「パンドラの匣」


 

私は虚飾を行わなかった。
読者をだましはしなかった。
さらば読者よ、
命あらばまた他日。
元気で行こう。
絶望するな。
では、失敬。

「津軽」


 

「やっとるか。」
「やっとるぞ。」
「がんばれよ。」
「ようし来た。」

「パンドラの匣」


 

お前はきりょうが悪いから、
愛嬌だけでもよくなさい。
お前はからだが弱いから、
心だけでもよくなさい。
お前は嘘がうまいから、
行いだけでもよくなさい。

「葉」


 

まじめに努力して行く
だけだ。
これからは、単純に、
正直に行動しよう。
知らな事は、知らないと
言おう。
出来ないことは、出来ない
と正直に言おう。
思わせ振りを捨てたならば、
人生は、意外にも平坦なこと
らしい。

「正義と微笑」


 

それは世間が、ゆるさない。
世間じゃない。
あなたが、
ゆるさないのでしょう?

「人間失格」

 

お洗濯をすまして、
お風呂場のお掃除をして、
それから、こっそり
お部屋の襖をあけると、
百合のにおい、すっとした。
心の底まで透明になって
しまって、崇高なニヒル、
とでもいったような具合
になった。

「女生徒」


私は嘘ばかりついている。
けれども、一度だって
君を欺いたことが無い。

「善蔵を思う」

私を、待っている人が
あるのだ。少しも疑わず、
静かに期待してくれている
人があるのだ。
私は、信じられている。
私の命なぞは、問題ではない。
死んでお詫び、などと気の
いい
事は言って居られぬ。
私は、信頼に報いなければ
ならぬ。いまはただその一事
だ。走れ! メロス。

「走れメロス」

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