曽野綾子名言集(別れや孤独や晩年の迷い)

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Photo: undefined by Christoph Rupprecht

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別離を生きる

 

晩年を一人で過ごす寂しさは
気を許した会話の可能性を
閉ざされたということなの
だ。もう喋る相手はいなく
なった。語る時は独り言に
なったのだ。

出典「晩年の美学を求めて」


 

 

一口で言えば、老年の仕事は
この孤独に耐えることだ。
逃げる方法はないのである。

徹底してこれに耐え、孤独
だけがもたらす時間の中で、
雄大な人生の意味を総括的
に見つけて現世を去るべき
なのである。
これは辛くはあっても明快
な目的を持ち、それなりに
勇気のいる仕事でもある。

 

出典「晩年の美学を求めて」


 

私は友人によって、私の生涯
をこの上なく面白いものに
してもらった。
そのことに対して、私は死ぬ
まで一度も改まって感謝する
こともないだろうけれど、
心の中では、いつも深い幸福
に満たされていることを忘れ
たことはない。

出典「悲してく明るい場所」


 

親たちの長寿を祝う、という
気持ちが家族にあるのは当然
である。
しかし六十を過ぎたら、その
人は人間として、いいところ
は既に生きたのだ。
七十を過ぎたら、もっと余分
にいいところは生きたのだ。
だから、その後どれだけ長く
生きたかということは大した
問題ではないと、私は思う。

出典「狸の幸福」


 

時間というものは偉大なもの
だ。一日、一週間、一年が
経つごとに、心の苦しみは
少しずつ過酷でなくなって
いく。

出典「悲しくて明るい場所」

 

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消えることも
慈悲です。

出典「慈悲海岸」


 

母が亡くなった途端、私の
意識の中で、母は彼女が溌剌
(はつらつ)としていた時代
の母に戻っていた。

出典「狸の幸福」


 

人は段階的に何度も死ぬ。
いや、日々部分的に死んで
いる。

出典「狸の幸福」


 

親は子供が生まれた瞬間から
刻々と別離へ向かって歩き
出す用意をしなければならな
い。
親が子供にしてやれる大きな
事業の一つは、いつか別れる
ことを上手にやってのける
ことなのである。

出典「絶望からの出発」


 

友人に先立たれる場合のこと
は、常に事前に、繰り返し
繰り返し予想することが大切
である。
そうするとやってきた運命に
対して心構えができている。
いよいよ別れるのだ、と嘆く
よりも、何十年か楽しく付き
合ってもらって、ありがたか
った、と感謝すればいいので
ある。

出典「完本 戒老録」


 

本当の親の愛情というものは
本来無私の愛である筈である

出典「絶望からの出発」

  

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友達があちこちで死ぬように
なったら私は深く悲しまない
ようにしようと、今から心に
決めている。
もちろんこちらが先かもしれ
ないのだから、むしろ心配は
滑稽でもある。
ただ、もしこちらが後に残っ
てしまったら、友については
あまり語らず、ただ自分の
思い出の中だけにその人の
ことを留めておくことにする
だろう。
反対の場合も、私は同じこと
を相手に望むからである。

出典「近ごろ好きな言葉」


 

別れに馴れることは容易な
ことではない。
いつも別れは心が締めつけ
られる。今まで歩けた人が
歩けなくなり、今まで見えて
いた眼が見えなくなり、
今まで聞こえていた耳が聞こ
えなくなっている。
そして若い時と違ってそれら
の症状は、再び回復すると
いうものではない。

出典「中年以後」

ひとりで生きる
人生の後半を生きる
減らして生きる
定年後を生きる
病気と生きる
老いながら生きる
晩年を生きる
運命を生きる

⇒曽野綾子名言集を読む

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